情報はいつもフレッシュに

先日、アミティーザカプセル(ルビプロストン、マイランEPD)の一包化の処方箋を受け付けました。
アミティーザは、ソフトカプセルであることと、悪心等の副作用が懸念されるため、一包化の適否についてしばらく悩みました。
まずは、製剤学的に一包化が可能かどうか添付文書を見ましたが、一包化不可の記載がない上に、無包装下での安定性についての情報も記載がありませんでした。

そのため、メーカーに電話して問い合わせたところ「一包化についてのデータはないが、無包装状態での安定性については、「無包装条件下で30日間は問題がなかった」というデータがある」との回答が得られたため、30日以下であれば一包化しても問題無いだろう、と一包化を行いました。

メモをするのは大切なことだが…

一緒に勤務していた薬剤師は「同じ質問をしないように、そのメモを薬品棚に貼っておきましょう」と、メモを書き始めました。
そのような情報を書き留めて、薬局内で共有すること、そして、監査等にかかる手間を省略することはとても大切なことです。
しかし、ずっと書き留めてあるメモが、「いつまでも、その情報が正しい」との思い込みを生むことも事実です。

記憶に新しいのは、2014年に行われた、オパルモン(リマプロストアルファデクス、小野薬品)の吸湿性の改善です。
それまでは、「PTPヒートから取り出すと不安定になる」とされてきましたが、製剤的な工夫から吸湿性が改善され、一包化も可能な安定性の高い錠剤に変更されました。
そうした「新しい情報」が、メモ紙に反映されていけば良いのですが、「メモを貼ったこと」で満足してしまい、メモを貼った後に、新しい情報にアクセスする機会を失ってしまう可能性があると言えます。

常にフレッシュな情報にアクセスすること

僕の薬局では、取り扱いのある医薬品のすべての添付文書をファイルに入れ保管しています。
そして、PMDAからの情報が更新される度に、あるいは、添付文書改訂のお知らせが来るたびに、それらの入れ替えを行っています。
それだけでは十分ではありませんが、「何もしない」よりはマシです。

そこで、僕は先ほどのアミティーザの「一包化の可否」についてのメモも、棚への貼付ではなく、ファイリングされた添付文書にふせんで貼り付けるよう指示しました。そうすれば、少なくとも次回の添付文書改訂では、そのメモを張り替えることになり、最新の情報とそのメモが合致するか、確認する手段となるからです。

一包化の可否といった製剤的情報だけではなく、近年では、相互作用のアップデートや重大な副作用への注意喚起などが頻繁に行われています。常にフレッシュな情報にアクセスすることで、患者さんへの情報提供に役立てることが求められています。
無駄な作業を簡略化することは大変重要ですが、それにかかりきりにならず、最新の知見へのアップデートも行えるような工夫も心がけたいものです。

ふな3
ふな3
栃木県にある調剤薬局に勤務する薬剤師です。 薬局薬剤師としての勤務経験は長いとは言えませんが、日々業務や勉強をしながら気づいたことや感じたことを書き留めていきたいと思います。 ツイッターはこちら → @funa3di

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です