HOP!薬剤師コラム:ポリファーマシーの解消と減薬提案

薬剤師転職支援サイト「HOP!薬剤師」で第6回目コラム記事「ポリファーマシーの解消と減薬提案」を寄稿させていただきました

現在の日本は人口の4人に1人が65歳以上の高齢者、という、いわゆる“超高齢化社会”を迎えています。
それに伴い、高齢者の医療費の伸びが問題となってきています。
高齢者では、罹病する慢性疾患が増えることで服用する薬が増えていったり、ある薬の副作用を抑えるために別の薬が重ねて処方されるために(処方カスケード)薬が増えていったり、など、多剤併用(ポリファーマシー)状態になることが多いです。

ポリファーマシーの状態にあると副作用の発現が増えやすくなることが知られており、前述の医療費削減の目的とともに高齢者の処方カスケードを防ぐためにも、適切な処方を提案することが薬剤師の役割の1つとなっています。

また、2018年度調剤報酬改定では、同様の薬剤師の取り組みに対し「服用薬剤調整支援料」が新設されました。

「服用薬剤調整支援料」は、6種類以上の内服薬を処方されている患者で、薬剤師が文書を用いて処方医に減薬の提案を行い、2種類以上が減薬された場合に算定できる加算です。

薬剤師に求められる役割をしっかりと果たしていきたいですね。

もし薬剤師が大腸癌の精密検査を勧められたら

今回の日経DIオンラインコラムは、「もし薬剤師が大腸癌の精密検査を勧められたら」と題して、昨年受けた健康診断で便潜血陽性による「要精密検査」となった時のことを書かせていただきました。

便潜血検査の“感度”を調べたところ、約93%。「9割ガン!?」と、とてもショックを受けたのですが、“感度”の意味をよく調べてみるとそうではないことに気づきました。

 ・感度…「病気がある」人が、検査で「陽性」となる割合

つまり、「感度」とは、病気であることが分かっている人が、その検査を受けた場合に「陽性」となる割合を表しているのです。
逆に、今回の僕のように、その検査を受けて陽性だった場合に、実際にその病気に罹患している確率を表す指標としては「陽性適中率」がだったのですね。

この陽性適中率を計算してみたところ、40歳代前半の男性の場合(=僕の場合)、便潜血が陽性であった場合に実際に大腸がんである確率は、約0.87%であることが分かり、少しだけ安心して大腸ファイバー検査を受けることができました。

患者さんから検査の意味を聞かれた時に、必要以上に怖がらずに、かつ、必要以上に甘く考えずに、正しくそのリスクを伝えられるようにしたいですね。

薬剤師が関わる薬の減らし方

日経DI・プレミアム版4月号の特集「薬剤師が関わる薬の減らし方」にて、取材記事を掲載していただきました。

一言で「減薬」と言っても、医学・薬学的観点だけではなく、処方医や患者本人とのコミュニケーション、そして、その後のフォローアップまで含めた多様なスキルが必要だと思います。

他の取材を受けられた先生方のコメントでも減薬に至るプロセスで様々な葛藤を語っていらっしゃるのが印象的です。
「薬を減らせたから良かった」ではなく、「患者さんに最適な医療を提供するための検討をした結果が“減薬”だった」ということなのかもしれません。

今後も、適切な医療へ、薬剤師がより深く関わっていけるよう頑張っていきたいと思います。

HOP!薬剤師コラム:疑義照会を円滑に行うために

薬剤師転職支援サイト「HOP!薬剤師」で第5回コラム記事「疑義照会のトラブルはなぜ起きてしまうのか?疑義照会を円滑に行うために」を寄稿させていただきました

疑義照会は、医師の診療が終わった後に発生すること、また、医師のミスを指摘する場合が多いことなどから、トラブルに発展する可能性が高い業務です。

円滑な疑義照会を行い、医師とのコミュニケーション、患者さんとのコミュニケーションの妨げにならないような配慮ができるよう、普段から心がけておきたいですね。

2018年調剤報酬改定における「地域支援体制加算」の算定要件の1つである「服薬情報等提供料」や「外来服薬支援料」「服用薬剤調整支援料」を上手に算定するためにも、日頃から医師や医療機関、介護スタッフとの情報共有を積極的にはかっておきましょう。

服薬情報等提供料に係る情報提供書のフォーマットはこちらです。
http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=335816&name=file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000114872.pdf

HOP!薬剤師コラム:自分の中の「理想の薬剤師」を忘れずに

薬剤師転職支援サイト「HOP!薬剤師」で第4回コラム記事「自分の中の「理想の薬剤師」を忘れずに」を寄稿させていただきました

先日、今年度の薬剤師国家試験が行われました。
この春、新しい薬剤師が誕生することになります。

その傍ら、先月は日本薬剤師会から「薬剤師行動規範」が公表されました。
行動規範の中身は、至極まっとうなものですが、薬局や薬剤師による昨今の不祥事・不誠実な出来事を省みると、こうして「行動規範」として明文化しなければならないという状況下にあるのかもしれない、と、少し(とても?)残念に思います。

特に、新しく誕生する薬剤師の皆さんには、薬剤師を目指そうと決意した時の自分の「理想の薬剤師像」を忘れることなく活躍していただきたいと思います。